(1)概観
我が国は1970年10月にフィジーが独立すると同時に、フィジーの国家承認を行った。1979年1月に在フィジー日本大使館が開設された他、1981年1月に在京フィジー大使館が開設された。
これまで、政府高官、有識者、スポーツ、文化関係者等様々なレベルでの人的交流が行われてきたが、我が国からの要人往訪では、太平洋島嶼諸国への基本政策を示した倉成ドクトリンが発表された際の1987年の倉成外相(当時)のフィジー訪問や、皇室よりの初めての太平洋島嶼諸国御訪問となった2003年9月の秋篠宮同妃両殿下のフィジー御訪問が特筆される。フィジーからの要人来訪としては、2009年5月に北海道で開催された第5回太平洋・島サミットにクンブアンボラ在京フィジー大使(当時、現外相)が参加した太平洋島サミット

 

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日・フィジー二国間関係

 

 

 

 

 

 

(2)国交・条約関係等
(イ)国交樹立
1970年10月 フィジー独立と同時に同国を承認
(ロ)二国間条約・取極(一般・水産無償資金協力に係る交換公文を除く)
1980年 航空協定
1982年 青年海外協力隊派遣取極

 

(3)経済協力
我が国のフィジーに対する経済協力や両国間の人的交流の拡大等を通じ、両国の関係は良好である。フィジーに対しては、教育、保健、地方での生活基盤整備、廃棄物処理管理等の分野を中心として草の根・人間の安全保障無償資金協力や技術協力等が幅広く実施されている(経済協力実績)

 

(4)経済・貿易関係
貿易関係では、およそ90百万米ドルの貿易額に達している。2008年には、年間2万1千人の日本人旅行者がフィジーを訪問した(2009年1月―10月は約1万2千人で対前年同期比約3分の1の減)。08年の我が国の対フィジー輸出額はおよそ53百万米ドル、フィジーからの対日輸入額はおよそ35百万米ドル国際機関太平洋諸島センター
我が国からの主要輸出品は自動車、機械類など
フィジーからの主要輸出品は木材、水産物(まぐろ類)など

 

(5)文化交流
フィジー人の対日関心は高いが、我が国の文化等に接する機会は限られている。こうした中で、08年11月には首都スバにおいて、「吉田兄弟」による津軽三味線コンサートが在フィジー日本大使館主催により実施された。09年11月には国際交流基金シドニー事務所、日本人会及び在フィジー日本大使館の共催により、琴演奏家ショーコ・オノ氏と尺八演奏家ブロンウィン・カークパトリック氏(双方とも豪州在住)による「琴・尺八演奏会」が実施された。2010年7月には同じく国際交流基金シドニー事務所及び在フィジー日本大使館の共催により、和太鼓演奏家トム・ハンプトン氏と尺八演奏家デービット・ジャブスト氏(双方とも豪州在住)による「和太鼓・尺八演奏会」が実施された。

 

(6)留学生
我が国へのフィジー人留学生の大半は国費留学制度による留学生である。08年末現在、27名のフィジー人国費留学生が我が国に滞在している。1980年にフィジーからの国費留学生の受け入れを開始して以来、フィジーから国費留学生として渡日した者の累計は112人となっている。

 

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