5月6日の新聞等で報じられているとおり、フィジーで水痘(Chicken Pox)が流行している模様です(一昨年と昨年の年間発症例がそれぞれ180例であったのに対し、今年1月から4月までの発症例は既に177名に上っています)。
水痘の予防注射を受けていない方、今までに罹患したことがない方は、特にご注意下さい。
水痘の感染経路は、「接触感染」と「飛沫感染」です(感染力は強い)。
感染から発症までの潜伏期間は約2~3週間であり、発症すると発熱・全身倦怠感と共に発疹(躯幹から四肢・顔に拡がります)を生じてきます。特別な場合(患者さんが重度の病気に罹っている時など)を除き特別な治療法はなく、対症療法にて様子を見ることになります。通常は2~3週間で治癒しますが、時には脳炎・肺炎・肝炎などの合併症を起こすことがあります。なお、水痘治癒後も、ウイルスの一部は神経節に潜み、免疫力が低下した時(過労・風邪・癌・免疫力を低下させる薬の使用など)に活動を始め、潜んでいた神経に沿って、強い痛みを伴う、水痘と同様の発疹を生じることがあります。(「帯状疱疹」と言います。)安静を保ち、早い、完全な治癒を得るように心がけることが大事です。
在フィジー日本国大使館
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担当:今井 洋之(領事)、小野澤 啓介(領事)、安藤 保夫(医務官)