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平成21年4月16日
最近のフィジー情勢について
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我が国は2006年12月のフィジーにおける政変以降これまで、同国に対し、民主化への働きかけを行ってきましたが、フィジーにおける今般の憲法廃止等の決定は、国際社会との協調の下で進められてきた同国の民主化プロセスを後退させるものであり、遺憾です。
- 我が国としては、同国の民主化が着実に進められ、可能な限り早期に公平な選挙が実施されることを期待します。
(参考)
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9日、フィジー控訴裁判所(第2審)は、2007年1月のイロイロ大統領によるバイニマラマ暫定内閣の任命は非合法であるとの判決を下し、イロイロ大統領に対して、中立的な暫定首相(caretaker Prime Minister) を任命することを命じた。
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右裁判所の決定に対して同大統領は10日、1997年憲法(現行憲法)を廃止し、全ての裁判官を罷免(但し、全ての法律は維持)、また今後5年間の暫定政権を近く任命し、2014年までに総選挙を実施するよう指示する、との声明を発表した。また、10日夜、同大統領は、緊急事態令(Public Emergency Regulations)を発布(出版・放送への制限なども含む)した。
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イロイロ大統領は、11日、バイニマラマ国軍司令官を暫定首相(caretaker Prime Minister)に任命した。
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