対フィジー草の根無償資金協力「ナブニベシ地区及びマランビ村給水施設整備計画」引渡式
令和7年10月3日






2025年10月3日、寺井良太一等書記官は、フィジー水道公社(WAF)立ち会いの下、ナブニベシ地区およびマランビ村に対し、給水設備の引き渡しを行いました。本事業は、対フィジー草の根・人間の安全保障無償資金協力「ナブニベシ地区及びマランビ村給水施設整備計画」の一環として実施されたものです。
プロジェクト実施前は、両地域では水道設備が不十分で、地域全体の給水需要を満たすことができず、住民は近隣の河川で入浴や洗濯を行っていました。その結果、感染症が多く発生し、衛生環境の改善が喫緊の課題となっていました。こうした状況を踏まえ、日本政府は本プロジェクトを通じて、取水ダム、セメント製貯水タンク、給水管、浄水装置、水道栓の整備を支援しました(約15.4万フィジードル)。さらに、住民自身による設備管理を可能とするため、水道管理委員会の設置と、維持管理に関する研修も実施しました。
新たな給水設備の整備により、ナブニベシ地区およびマランビ村における安全かつ安定した水の供給が実現し、地域の生活環境の向上が期待されます。
式典において寺井書記官は、「本プロジェクトが村の人々の明るい未来の構築に貢献し、フィジーと日本の人々の友情の絆をさらに強めることを確信している。」と述べ、関係者の尽力に深い感謝の意を表しました。